クリップボードにコピーしたコマンドをそのまま実行する（応用編）

前回の応用

以下は
Linuxでは
xselがインストールされていること前提で話を進めていく。

クリップボードに貼り付けた
複数のコマンドを一度に実行したいときは下のようにするとよい。
$ xsel --clipboard --output | while read row; do eval $row; done
（macの人はxsel --clipboard --outputをpbpasteに置き換えてください。）

これで
apt search postgresql
apt search mysql
みたいに改行区切りで複数のコマンドが書かれているものも
一気に実行されるはずだ。

ただし、whileは一行ごとに標準入力を受け取るごとに
実行するコマンドなので、最後に改行がないと正しく動かないので注意。

また、危険なコマンドも一気に実行されてしまうため、
本当に実行して良いコマンドかどうか
よく考えること。

インターネットのサイトにあるコマンドで「$」付きのため
正しく実行されないコマンドがある場合は

$ xsel --clipboard --output | sed 's/^\$ *//' | while read row; do eval $row; done

とするとよい。

sedでは
文字列の最初にある
「$」または「$のあとの0個以上の空白スペース」がある場合は
そこの部分を空の文字列に置換する
という処理をしている。

このコマンドをまとめてさらに
一つの関数にすることもできる。


aliasコマンドでもまとめることはできるが、
関数と役割が違うような気がするし、
''がコマンドに入ってくると
aliasは書きづらい。

~/bin/myfunctionsという
ファイルを作成し、
以下の関数を作成する。
function  clipexe () {

    xsel --clipboard --output | sed 's/^\$ *//' | while read row; do eval $row; done

}

この関数を
bashログイン時に
読み込むと良いので
~/.bashrcに
source $HOME/bin/myfunctions
とファイルに追記して、
おく。

コマンドから~/.bashrcに追記するなら下のようになるか。

$ echo "# read myfunctions
source /home/takemitsu/bin/myfunctions" >> ~/.bashrc

（#の行はただのコメント）
これで
bashログイン時に

$ clipexe
でクリップボードの内容をそのまま実行できるようになる。